Motivation

ご質問に答える形で私のスタンスについて明らかにします。
「なぜ、こんなことをしてるのですか?」

モチベーションについて語るには、私のSexに関する考え方をまず述べる必要があると思います。

「Love & Sex」は、それぞれ別に語られるべき、と思っています。「Loveは、それ自体で純粋に存在する」と思っていると同時に、「Sexは、それ自体で純粋に存在する」とも思ってます。

「Love & Sex」が未来永劫一つであると信じ込まされている人が多くいるために、愛し合う者同士に多くの不幸が発生していると感じてます。独占欲とか所有欲とか嫉妬心などと絡んで、よりいっそう人を苦しめます。

「セックスレスです。でも相手の浮気は許しません」なんて言う人がいますが、訳がわかりません。本人もパートナーもただただ苦しいだけです。

誤解していただきたくないのは、愛し合うパートナー同士のSexが最高になりうる可能性を否定するものではありません。相手のことを思い、相手の望むことを施し、またそれを実践する技術を持ち、さらに強いて言えば、それらを継続しつづけることができるならば、「Love & Sex」は永遠でしょう。

ただ、これって現実的かなぁ、と思うのです。それが出来るごく少数の方は基本的に幸福ですから問題ないです。しかし、その他多くの人は、継続しつづけることができないでしょう。

「一度しかない人生において後悔のないようにSexを楽しむこと」について、Loveから解放されたSexのあり方の新しい考え方---分別のつけ方、信頼の仕方、安全な楽しみ方---があってしかるべきなのに、余り考察を加えられてはいないと思います。

グループセックスの中でも特に男女男3Pは、「女性に対する献身」を構造的に強要されてます。男性自身のそのような欲望を克服しない限り、楽しめないプレイなのです。男性同士が協力しあえる共通の目標は一つしかありません。「目の前の女性を最高のエクスタシーに導くこと」のみです。それは、男性にとっては自己の「執着」や「本能」との戦いです。自分がイキたい、自分が独占したいなどの利己的執着を持っていては成立しない協力関係にあるのです。

LoveとSexがお互いに分離された男女男3Pのようなプレイを通じてわかることは、諸々の執着から解放されたあとの個々の生きるためのパラダイムは、どのように構築されるべきか、と言うことだと思います。その「自由への探求」が私の知的興味です。

「Shinobuさんは参加しないのですか?」

絶対ではないですが、多くの場合、実際のプレイはしません。それは私自身が女性の「安全地帯」として存在した方が、イベントそのものが上手くいくと考えているからです。

特に初参加の女性は、未知な存在です。男性は、短時間の内にどんな女性か、何を求めているのか、を把握するための訓練されてます。そして女性が気持ちよくなるにはどうしたらいいかを考え、実行に移します。初めて会った人間同士ですから、微妙なズレが生じることもあります。そのズレを修正していくのが私の役割です。

私が参加している場合、そのズレを修正することが困難な場合が多いです。なぜなら、女性の快感構造は、男性のそれに比べて非常に複雑にできており、女性からの「申告」がなければ、より正確に把握することはできないからです。そのイベントで不具合やズレが発生したとき、私がイベントの参加者の一人であった場合、女性の心理として、私に対して物言いは難しいです。

女性の中には、過去の性的虐待- セックスレス、デートDV、ストーカー、レイプ、近親相姦、幼児時期の虐待 -のトラウマやコンプレックスを振り払うためにご参加される方もいます。その部分を受け止めてあげないと、エクスタシーへのステップに行くのは非常に困難です。

プレイヤーは、それらのことを、むしろ知らない方が良い場合もあります。私は必要な注意事項だけプレイヤーに申し伝え、話しは胸の内にしまいます。

以上が、私がほとんど参加しない理由ですが、下記の場合は、私が女性のお相手をする場合があります。

     
  • 日程変更が効かず、男性が不足の場合
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  • 女性に逢う合理的理由を認めた場合
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「Club Deep Blueの将来は?」

Sub Administrator(S.A.)と呼ばれる男性メンバーが徐々にいろんな分野で出てきました。

すでに、「文化活動」や「Away」(男性メンバー出張時の地方イベント)やパーティーや「育てるプロジェクト」(ひとりの女性を時間をかけて育てる)などの分野にS.A.がおります。

私としては、自分の考えるSexualityに関する考え方がこの社会に受け入れられるか否かを実証したいと思っています。

そのためには、私が「引退」しても当会が存続しうるものであるということが重要です。それを前提とした設計を当会はしています。会費で運営しているのは、それを念頭に置いているからです。

「他にも同じようなサークルがありますが?」

私自身、自分の楽しみのためにこの活動を始めたのですが、より楽しくして行こう、と言う視点で試行錯誤、紆余曲折した結果、当会は今のスタイルになって来たわけです。

ですので、主催者が積極的に参加されるサークルを否定するつもりはありません。それぞれのコンセプトに従って健全に運営されるならば、女性の選択肢が増える、と言う意味で歓迎されるべきことと思います。

ただ、撮影を前提としたものや、参加した女性に矯正下着を買わせるようなサークルなどが過去になかったわけではありません。この世界の歩き方がわからない女性には、私がご教授申し上げます。